こんばんは。学習塾グルントラーゲです。
川西緑台高校、北陵高校、猪名川高校の皆様、ご卒業おめでとうございます!
卒業式の日、塾の教室で勉強していたときの皆さんの姿を一人ひとり思い出しながら、この文章を書いています。
最初に塾のドアを開けてくれた日の少し不安そうな表情、テストの結果に悔しそうに肩を落としていた横顔、模試の判定表を見て「ここから巻き返します」と宣言してくれたあの言葉の力強さ。気づけば、それぞれが本当に頼もしい表情で旅立っていく時期になりましたね。
高校生活の3年間は、あっという間だったでしょうか。それとも、とても長く感じたでしょうか。振り返ってみると、決して順風満帆な毎日ばかりではなかったはずです。部活動でクタクタになって帰ってきた日の授業、眠気と戦いながらも最後まで問題と向き合っていた夜、思うように点数が伸びずに「向いてないのかな」とつぶやいた日。そんな一つひとつの場面に、塾・予備校として関わらせてもらえたことを、とてもありがたく思っています。
受験はどうしても「合格・不合格」という結果で語られてしまいます。合格した人は称賛され、不合格だった人はどこか申し訳なさそうな顔をしてしまう。しかしながら、私たちが見てきたのは数字や判定だけではありません。自分なりに計画を立てて、何度も失敗しながら修正していく姿。苦手科目から逃げずに、出来ない自分と向き合おうとする姿。ライバルでもある友達と一緒に自習室で黙々と机に向かう姿。そうした「プロセス」にこそ、その人の成長や強さがはっきりと表れていました。
第一志望に合格できた生徒もいれば、われわれの力不足で第一志望合格を逃してしまった生徒もいます。結果だけを比べれば、そこにはどうしても差が生まれてしまいます。それでも、受験勉強を通して皆さんが身につけたものは、「合格通知の枚数」では測りきれない、もっと大事な力だと感じています。
・分からないことを分からないままにしない力
・苦しい時期でも、すぐに投げ出さずに続ける力
・誰かに助けを求める勇気
これらは教科書の範囲を超えて、これからの人生のあらゆる場面で、必ず皆さんを支えてくれます。高校を卒業すると、「自分の選択」に責任を持つ場面が一気に増えます。進学する人は、新しい環境、新しい友人との出会いの中で、「自分は何を学び、何を身につけたいのか」を問われることになります。就職する人は、社会の一員として働くことの厳しさと同時に、誰かの役に立つことの喜びに触れるでしょう。そのどちらの道を選んだとしても、うまくいく日ばかりではありません。思っていたように評価されないこともあるし、理不尽だと感じる出来事もきっとあります。努力がすぐに結果に結びつかないこともあるでしょう。そんなときこそ、受験期の自分を思い出してください。
「もう無理かもしれない」と心のどこかで感じながらも、それでも机に向かった夜。
模試で厳しい判定が出ても、「次こそは」と問題集を開いた日。一緒に頑張る仲間の姿を見て、「自分も負けていられない」と奮い立った瞬間。あのときの皆さんには、「簡単には折れない心」と「もう一歩踏み出す勇気」が確かにありました。その力は、卒業したからといって消えてしまうものではないと思います。むしろ、これから先の長い人生の中で、何度も何度も皆さんを助けてくれるはずです。
塾として、私たちがずっと大切にしてきたのは、「点数を上げること」だけではありません。もちろん、テストの点が上がり、志望校に合格することは大きな目標ですし、そのために一緒に努力してきました。ただ、それ以上に伝えたかったのは、「勉強を通して、自分の可能性を信じられるようになってほしい」ということです。最初は解けなかった問題が、何度も挑戦するうちに解けるようになる。苦手だった単元や内容が、「分かる」「できる」に変わっていく。その積み重ねが、「もしかしたら自分は、もっとやれるかもしれない」という感覚につながっていきます。
社会に出ると、「テストの点数」や「偏差値」で評価される場面はほとんどなくなります。その代わりに、「自分で考え、判断し、行動できるかどうか」が問われるようになります。正解が一つに決まっている問題よりも、「どの答えにも一理ある」ような問いの方が、むしろ多くなるかもしれません。そうしたときに必要なのは、「これが自分の選んだ答えだ」と言えるだけの、考える力と覚悟です。受験勉強は、まさにその練習だったのだと思います。
これからの人生で、皆さんはたくさん迷い、悩み、ときには立ち止まることも多いと思います。「この進路で本当に良かったのか」「自分は何がしたいのか」と、自分自身に問い続けることになるかもしれません。そのときは、焦って結論を出そうとする必要はありません。受験のときと同じように、情報を集め、整理し、自分の考えを言葉にしていくプロセスを大事にしてください。人に相談してみてください、いろいろと情報収集をしてください。時間をかけて悩み抜いた選択は、たとえ思い通りの結果にならなくても、きっと自分の力になります。そして、どうしようもなくしんどくなったときには、一人で抱え込まなくて大丈夫です。われわれは、皆さんが思っている以上に、卒業したあともずっと皆さんのことを気にかけています。ふとしたときに「そういえば、あの子どうしているかな」と話題に出ることもあります。だから、もし壁にぶつかってしまったときは、「お久しぶりです」と一言メッセージを送ってくれたり、教室に顔を出してくれたりしたら、とても嬉しいです。
最後に、ここまで支えてこられた保護者の皆さまにも、この場をお借りし、心からの感謝とお祝いをお伝えしたいと思います。送り迎え、食事の準備、生活リズムのサポート、時には厳しい声かけ、時にはそっと見守ること。日々の何気ない支えの一つひとつが、今日の「高校卒業」という節目につながっているのだと思います。大切なお子さまを、私たちの塾に預けてくださり、本当にありがとうございました。
高校卒業は、一つのゴールであり、同時に新しいスタートでもあります。
これから先、皆さんがどんな道を選び、どんな経験を重ねていくのか、私たちは心から楽しみにしています。うまくいったときも、うまくいかなかったときも、そのどちらも含めて「自分の物語」です。どうか他人の物差しだけで自分を評価せず、自分なりのペースで、自分なりの幸せを見つけていってください。
この塾で過ごした時間が、皆さんのこれからの人生のどこかで、そっと背中を押す力になってくれたなら、こんなに嬉しいことはありません。そしていつかまた、大きくなった皆さんと、笑顔で近況報告をし合える日を楽しみにしています。
兵庫県川西市向陽台2-2-3
学習塾グルントラーゲ
2026.02.27
コラム






