◇天皇誕生日ってどんな祝日?
本日2月23日は「天皇誕生日」。文字通り、天皇陛下の誕生日をお祝いする日です。
祝日といえば、「学校が休みになる日」というイメージが強いかもしれませんが、以前のコラムでもふれたとおり、その背景には日本の歴史や文化がかくれています。
戦前期は、天皇の誕生日をお祝いする日を「天長節(てんちょうせつ)」と呼び、明治時代から大事な祝日として決められてきました。奈良時代の光仁天皇が自らの誕生日を「天長節」として祝わせたのが起源とされ、その後、近代になると明治6年(1873年)に国の祝日として正式に定められました。当時は、紀元節・四方拝などと並ぶ「四大節」の一つで、とても重要な祝日だったのです。
戦後の1948年に祝日の整理が行われ、「天長節」は名称をあらためて「天皇誕生日」と呼ばれるようになり、現在の祝日に引き継がれています。

当然のことながら、天皇が代替わりされると、新しく即位された天皇の誕生日が新しい祝日になるので、天皇誕生日の日付も時代によって変わります。
たとえば、昭和の時代は4月29日、平成の時代は12月23日、そして今の令和では本日2月23日が天皇誕生日です。歴代の「天皇誕生日」が変わってきた一番大きな理由は、天皇が代替わりするたびに「その時代の天皇の誕生日を祝う日」という位置づけを保つためです。

◇歴代天皇誕生日が変わる基本ルール
天皇誕生日は「今在位されている天皇の誕生日を祝う祝日」として決められています。
そのため、天皇が崩御したり退位して新しい天皇に代わると、「祝うべき誕生日」も新しい天皇の誕生日に変える必要が出てきます。ただし自動で変わるのではなく、「国民の祝日に関する法律」を改正して日付を変更します。
明治時代は明治天皇の誕生日である11月3日が「天長節」として祝われていましたが、明治天皇の崩御後は大正天皇の誕生日である8月31日に変更されました。
昭和になると、今度は昭和天皇の誕生日である4月29日が天長節(のちの天皇誕生日)となりました。
先述のとおり、呼び名が「天長節」から「天皇誕生日」に変わりましたが、基本的な考え方(その時の天皇の誕生日を祝う)はそのままです。
昭和天皇が崩御され平成に変わると、昭和天皇の誕生日4月29日は「みどりの日」、のちに「昭和の日」として別の意味の祝日に変更され、天皇誕生日は平成の天皇(明仁上皇)の誕生日である12月23日に移りました。そして、令和への代替わりにより、現在は徳仁天皇の誕生日である2月23日が天皇誕生日となっています。

◇なぜ日付を残すこともあるのか
昭和天皇の誕生日(4月29日)が「昭和の日」として残っているように、元号一つ分の時代を象徴する天皇の誕生日を「歴史を振り返る日」として祝日に残す場合があります。一方で、平成の12月23日は、令和への代替わり後は祝日ではなくなっており、必ずしもすべての歴代天皇の誕生日が祝日として残るわけではありません。
天皇誕生日の日付が時代によって変わるのは、「その時代の天皇の誕生日をみんなでお祝いする日」という考え方を守るためです。天皇が代わると、法律を変えて新しい天皇の誕生日に合わせるので、明治・昭和・平成・令和と、天皇誕生日の月日も歴史といっしょに動いてきたのです。

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