こんにちは。兵庫県川西市向陽台にある学習塾グルントラーゲです。
本日は、2月11日「建国記念の日」ですね。よく間違えられるのですが、「建国記念日」ではなく、「建国記念『の』日」なんですね。実はここには歴史的・政治的な問題が大きくかかわっています(とりわけ、日本の場合、歴史と政治の問題は密接に交差します)。ちなみに、ちょうどこの話題が、Yahooニュースでも取り上げられていました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/95445d3b86948cbf10c9bfd60e5e4d653aecee9c
ということで、社会の勉強のためにも、この問題について、当塾独自の視点からまとめておきます。
◇法律上の位置づけ
正式名称が「建国記念日」ではなく「建国記念の日」になっているのは、「日本が建国した“その日付”を祝う日」ではなく、「建国という出来事自体をしのび記念する日」という意味にとどめるためです。祝日法では、建国記念の日の趣旨を「建国をしのび、国を愛する心を養う」と定義しており、「建国した日を祝う」とは書いていません。つまり「建国の日」という事実問題ではなく、「建国を記念する日」(抽象的な記念日)という位置づけにしています。
◇戦後の歴史学的な問題
そもそも、2月11日は、神武天皇即位の日とされる戦前の「紀元節」(なぜ2月11日なのか、なぜ紀元節とされたかは、また別の機会に)と同じ日付に基づきます。ところが、神武天皇の即位は『日本書紀』上の伝承であり、戦後の歴史学においては、明確な史実とは認められていません。「建国記念日」としてしまうと「日本が本当にこの日に建国された」という歴史的な事実を断定する意味を帯び、実証性を重んじる近代歴史学の議論と衝突するため、「建国記念の日」という婉曲・中立的な表現が採用されたというわけです。
◇戦後の政治的な問題
「紀元節」は戦後、GHQの意向により廃止されました。ご存知、GHQは戦時中の軍国主義につながると彼らが判断した制度、習慣、思想などを徹底的に「改革」しました。日本国憲法もそのひとつです。しかし、その後「建国を記念する日」を求める世論が高まり、1966年に新たな祝日として2月11日が復活します。その際、「建国記念“日”」とせず「建国記念の“日”」とすることで、神話的起源を国家が公式に“建国日”として再確認したとは受け取られないよう、政治的な配慮をしたというわけです。ですので、今でも、この2月11日については、祝日と定めること自体に反対している人たちもいます。
祝日が増えると、学校の休みが増えてラッキー!と思う生徒さんが多いと思いますが、実は、国の祝日にも歴史的、政治的な問題が隠れているのです。調べてみると面白いですよ。学習塾グルントラーゲでは、日常の些細なことにも興味をもってもらえるよう、とにかく知的に面白い授業を心がけています。一度、体験授業をのぞいてみてください。
兵庫県川西市向陽台2-2-3
学習塾グルントラーゲ
2026.02.11
コラム






