こんにちは。兵庫県川西市向陽台にある学習塾グルントラーゲです。衆議院総選挙の結果がいよいよ出ますね。中学社会の公民。高校の政治経済でも、選挙にかんする知識はある程度必要です。

選挙とはいわば、国家の行く末を決める一大行事であると同時に、出馬されている議員の皆さんにとっては人生がかかった一世一代の真剣勝負です。ただ、見方を変えれば、一種の椅子取りゲームともいえます。ですので、選挙における投票行動は、さまざまなテーマにわかれている政治学のなかでも、もっとも計量化や数値化がすすんでいる分野でもあります。

◇開票と同時に当確が出るのはなぜか?
さて、みなさん、選挙特番をご覧になっていて、まだ開票が始まったばかりの時点で(極端な場合は夜8時になると同時に)当選確実という報道が出る候補者が多数いることに不思議さを感じたことはありませんか。理由は単純で、報道各社がそれぞれ独自の調査や分析によって事前に票読みを行っているからです。各社で様々な方法が取り入れられていますが、代表的な票読みの根拠とされるのが下記のものです。

①開票現場での山読み

②各選挙区での情勢取材

③事前調査と出口調査

④過去の得票データ

①はまさに足を使った仕事ですね。開票現場では、各候補者に有権者が投票した用紙がそれぞれ仕分けされながら積まれるため、双眼鏡などを用いてどの候補者にどれだけの得票数が集まっているのか、ある程度までは、目算で予測できます。投票用紙の束が山になっていく様子を観察することから、束読み・山読みとよばれます。しかし、当然のことながら、これだけでは、正確な予測は困難ですし、ましてや、夜8時に当確を出すことなど時間的に不可能ですよね。ちなみに、山読みが行われるのは、主に接戦区です。

◇活躍するデータサイエンティスト
ここで活躍するのが、データサイエンティストとよばれる人たちです。彼らは、ビッグデータや統計学、機械学習、プログラミングなどを用いて、企業経営その他、さまざまな場面で解決・意思決定を支援する仕事を専門としています。

投票行動の分析において使われるのは、主に統計学とよばれる学問です。統計学といえば、「大きな鍋に作った味噌汁を一口すくって味を確かめる」という例えが有名ですよね。そのくわしい理論の説明は省略しますが、ごく簡単にいえば、「区間推定」という理論と、「正規分布曲線」という左右対称の山型のグラフを使い、当選者を予測します。一部の結果から全体の結果を予測するというやり方で、当選者を予測し、確定させているというわけですね。

◇年々、精度が上がっている事前調査
こうした報道各社による事前調査、分析力は、年々精度が上がっていて、投票日1週間前の調査でも、ほぼほぼ大きな外れはなくなってきています。唯一、例外的に大きく外れたのは、1998年7月におこなわれた参議院通常選挙です。当時の橋本龍太郎首相率いる自民党が惨敗したのですが、予測データが大きく外れた(または国民の感情を読み違えた)典型的な事例として知られています。

ちなみに、よく、リベラル系のメディアは左派系政党に有利なデータを出すことが多く、保守系メディアは逆に保守系政党に有利なデータを出す、という事がいわれるのですが、そんなことはありません。データサイエンティストとよばれる人たちは、その道のプロ集団であり、自分たちの仕事に誇りをもっています。なかでも、朝日新聞系の調査は、正確さにおいて定評があるようです。選挙は何があるのか最後まで分からないといわれますし、それもまた真実なのですが、最近は、おおよそ事前調査で分かってしまうという実情があります。

さて、もう少し、投票行動に関する統計の話や事前調査についてくわしいお話を聞きたい方は、是非とも、学習塾グルントラーゲの体験授業に参加してみてください!!

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