こんにちは。川西の向陽台にある学習塾グルントラーゲです。

ついに、Nintendo Switch2が発売されたようですね。思えば、20歳をすぎたころから、ゲーム全般を長時間つづけられなくなってきているのですが、正直、これはよいことなのか悪いことなのか、複雑な気持ちになります。ゲームをするときだろうと、学術書を読むときだろうと、集中力は必要なので、自分のなかの「何かに集中する力」そのものが失われてきているのではないかと心配になるからです。

われわれが小学生のころといえば、ファミコンやスーパーファミコンの全盛期で、マリオ、ドラクエ、ロックマン、ストⅡなどなど、今でもつづく名作ゲームの沼にはまり、文字通り命を懸けてプレイしていました。時間さえあれば永遠にゲームの世界に浸っていたい、そんな思考だったのです。結果として、当時の親世代からは、テレビゲームが子供の勉強の最大の敵と認定され、「ゲーム脳」という言葉はまだなかったものの、ゲームをやると攻撃性が増す、脳に悪影響をあたえる、とゲームの存在そのものが批判されていました。(現在のところ、ゲームそれ自体が子供の脳へ悪影響を与えるのか否かをめぐっては、専門家の間でも未だ見解がわかれており、よい影響をもたらすという学説も出てきています。)

このように、勉強をさせたい親からは執拗なまでに批判されてきたゲームですが、その理由は簡単で、単純に時間を取りすぎるからなんですね。ファミコン時代のドラクエのレベル上げなど、真面目にやっていたら日が暮れます。いくら時間があっても足りません。子供たちのさまざまな娯楽のなかで、もっとも中毒性が高く、単純に時間を取るおもちゃ、それが、80年代、90年代においてはゲームだったのです。今ではそれが、スマホ、YouTubeへと変わってきました。

ただ、考えてみたら、終わりのない、永遠にアップデートが繰り返されるオンラインゲームや無限の大海原であるネットの方が当時のゲーム以上に時間を取ってしまうことは間違いありません。自制心があまり育っていない子供時代に、こうした娯楽や媒体とどう上手く付き合っていくべきか、非常に難しい問題です。